紅バラの恋

 

紅バラのつぼみより

 生まれ出しは

  我が胸の恋

その花びらに宿る

 露に映えるは

  汝が面影

汝が瞳に

 我が心は波打ち

  その花弁を開けず

汝がにおいに

 蜜蜂も心をうばわれ

  我をも忘れる

 

蜜蜂よ

 我が心を彼女に

  伝えてはくれまいか

おまえにも

 我が苦しみが

  よくわかるだろう

お願いだ

 そよ風が吹かぬうちに

  伝えてくれ

 

そよ風よ

 なぜにおまえは

  我の邪魔をするのだ

なぜ花弁を吹き散らして

 今日の機会を

  奪おうとするのだ

 

ああ 苦しい

 汝の棘に刺されて

  死んでしまいたい

もし我が血が

 汝の幹内を

  永遠に流れることができるなら